今見直される匠の時代

 何だこんなに古い本を持ち出してと思われるかもしれませんが、今年亡くなられた内橋克人さんが書かれた書。数十年前の著作。「匠の時代」。
 ここにこれからのビジネスと言うか、日本が生き残っていくためのヒントがあるように思います。
 日本の高度成長を支えたのは、この書に書かれているような匠と言われる技術を持った方たち。大手メーカーの社員と言われるような方は少なく中小、或いは、個人で独自を技を磨かれた方たちがたくさん紹介されています。
 私が敢えて、この数十年も前の書をお勧めするのは、この書の内容を模倣すると言うことではなく、登場される匠達の心意気、或いは発想を頭に入れて欲しいからです。
 目先の利益だけを追いというか、過酷な価格競争の前で、かっての日本製品の神話は、相次ぐリコール問題で揺れに揺れています。
 こうした中、真に現場を支えているベテラン技術者の数は少なくなっていっているのが現状。それは、ある意味ではIT化の功罪のうち、罪のほうでしょう。
 ビジネス書にもいろいろありますが、成功者の経営哲学とか、自伝など読んでも、何の意味もないことは、これまでの昭和・平成にいたる、現代史を経済の側面だけを取りあげてみても分かるのではないでしょうか。
 これは、匠の時代とその他、数多のビジネス書を比較してみても、今に生きるものはなにかということがすぐおわかりになると思います。

 著者名と署名を記しましたので、新刊本としてはおそらくないと思いますが、ご興味を持たれたかは探してみてください。

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